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コンシェルジュコラム
鍼灸院のかかり方⑥:診察 東洋医学的検査【鍼灸なかだ治療院 コラム】
おはようございます。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
「鍼灸院のかかり方」について、以下のコラムを連載してきました。
今回は”診察 東洋医学的検査”について書いてみたいと思います。
【東洋医学的検査】
体のバランスを全体的に見る。
東洋医学的検査法というのは、「望聞問切(ぼうぶんもんせつ)」といわれる古来から行われている検査法です。
昔は今のような血液検査や画像診断がありませんでした。先人たちはどうにかしてカラダの中の異常を捉えようと必死に患者さんを観察しました。
”望診”
「望」とは望診のこと、つまり現在の視診です。患者さんを見ることでカラダの状態を探ります。それは治療院に入ってくるところから始まります。姿勢、歩いている状態、顔色、お話をお伺いしている時の表情、眼の色、目ヂカラ、肌の色など。
”聞診”
「聞」とは音を聞く、においを嗅ぐことです。現代の聴診に当たるのでしょうが、聞診の場合、聴診器は使いません。静かに患者さんの横で呼吸音やお腹の音、関節を動かした時の音を聞き、体臭を嗅ぎ分けます。昔は便のにおいも参考にしていたそうですが今はしません。
”問診”
「問」は問診です。問診については、以前コラムで紹介しました。
鍼灸院のかかり方④:問診
”切診”
「切」は現在の触診です。昔は動脈を押さえて診察することを「切」といっていましたが、時代が新しくなるにつれ、脈診を含めた触診の意味となりました。ですから、お腹を触って内臓の状態を調べる腹診や経絡をさわってその状態を調べる事も含めます。現代医学的検査で行った筋肉を押さえて圧痛を調べることもこの内に入ります。
東洋医学的検査の特徴は、カラダのバランスのかたよりがわかることです。経絡のバランス、内臓のバランス、すべてのバランスが取れていることで健康が維持されます。
また、前後、左右、上下などカラダの場所のバランスも考える必要があります。よくあるのが冷えのぼせです。足が冷えて頭がのぼせた状態。病気ではありませんがつらい症状ですし、そのせいで頭痛や足の神経痛などの病気を起こす場合もあります。
そしてこれらの情報を整理して、鍼やお灸をするツボを選び、刺激の強さや鍼の深さ、お灸をすえる数を決めていきます。
治療の前に、必ず病気のことやカラダの状態、治療内容について先生から説明があります。しっかり聞いてわからないことは質問してください。また、質問は治療中いつでもしてください。納得して治療を受けて欲しいと願っています。
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
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