マッサージやはりきゅうを受けたい人のための
コンシェルジュコラム
知っていますか?鍼灸が効く病気や症状について【鍼灸なかだ治療院 コラム】
おはようございます。金沢市松村1丁目の「鍼灸なかだ治療院」の中田 和宏です。
今回の当院のコラムは、鍼灸が効く病気や症状:炎症や機能性疾患(症状で表現すると「どこどこが痛い・・・」とか「しびれる・・・」とか)について書いてみたいと思います。
カラダの異常を感じた時、病院へ行きますよね。病院ではさまざまな医学的検査を行って病気の原因を探ります。血液検査や尿検査などの生化学検査、レントゲン写真やCT、MRIなどの画像検査。これで病気の原因がわかり、対応策としてお薬の治療が始まるのが一般的です。一部の難病と呼ばれる治療法が確立されていない病気を除いて、大体の病気がこうやって対応されます。場合によっては手術なんてこともあります。
鍼灸治療にいらっしゃる患者さんは、痛みを訴えてくる方が大多数です。
頭痛、腰痛、五十肩、膝痛などです。ほかには、胃腸の調子がすぐれない、風邪のひき始めや治りがけなのに咳が止まらないとか、めまいや耳鳴りなどの感覚器障害など、多岐にわたっています。
多くは、病院で治療したが良くならない、病院ではなんともないと言われた、そんな方々が治療に訪れます。
鍼灸治療が完成された約2,000年前は、すべての病気に鍼灸と漢方薬で対応していました。ですから、いろいろな病気・症状に用いられるようになっています。
そうは言っても、効果のない病気もあります。鍼灸で骨折は治りませんよね。鍼で骨はひっつかない。ケース・バイ・ケースです。
さて、病院での検査で異常がないと言われどうしていいかわからず、ただただ痛みを引きずって、つらい毎日を過ごしている方が、治療院コンシェルジュの紹介で鍼灸治療に訪れました。
そして、数回の鍼灸治療でその痛みはほとんどなくなり、びっくりされました。
いったい、何が起こったのでしょうか。
病院の診断は間違っていたのでしょうか?そんなことはありません。厳密に検査し、病気を診断していますが、痛み止めや湿布などの治療が効かない病状だとしたら・・・
病気を診断しても、病状を改善させる治療法が合っていなかったのです。
どんなときにそうなるかを考えるのに、一般的にどうしたら痛くなるかを考えてみましょう。
症例① 炎症
カゼを引きました。ノドが痛くて咳が出て、微熱もあります。ノドにウイルスが感染して炎症を起こして痛みを出しています。
足首を捻挫しました。スポーツをしていて「グキッ」とひねって外くるぶしの下へんが腫れてズキズキ痛みます。無理な力がかかることで靭帯や血管が引き伸ばされて炎症を起こしたせいで、痛みと腫れを出しています。
これらの痛みの原因は炎症です。病院では炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬、つまりNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる飲み薬や湿布薬を処方します。これは抗炎症作用(Anti-inflammatory)、鎮痛作用(Pain reliever)、解熱作用(Antipyretic)を有する薬剤です。
炎症は鍼灸治療でも改善できます。
お薬のように炎症を抑えこむような働きはしません。自然治癒力に働きかける、つまりカラダの持てる力を利用して効果を出すために、いったん炎症はひどくなりますが、その後すみやかに引いていきます。お薬よりは効果が出るまでに時間がかかります。
炎症はカラダの防衛反応であったり、修復反応ですから無理やり抑えこむのもどうかと思いますが、いろいろな事情がある現代社会ですから、無理にでも早く抑えこんだほうが良いこともあります。
症例② 血行障害
次に、炎症とは反対の血行が悪くなっていたくなる場合。患者さんは冷えると痛いとか、冬になるとひどくなると訴えます。これらは痛みを起こしている部位に十分な栄養を補給する血液が届いてない場合です。
この場合の治療は簡単です。
お灸や遠赤外線治療器を使って温めてあげればいい。鍼を刺したまま遠赤外線治療器を照射したり、灸頭針というお灸と鍼を組み合わせた方法で温めてあげると痛みは取れます。大変気持ちがいい。ワイキキビーチで日光浴をしている気分だと言った患者さんがいらっしゃいました。
ちなみに炎症がある時、暖めると炎症はひどくなります。スポーツの世界ではIcingと言って、炎症のある部位を氷で冷やすことを日常的に行っています。
もう一つ注意しなければならないのは、血行不良でも「うっ血」といって静脈血の流れが悪くなっている場合です。これは冷やしても温めても良くありません。別の方法で結構を良くする必要があります。
症例③ コリ
3番めは筋肉にコリができた場合。熱(炎症)もなければ冷え(血行不良)もない、けど痛い。特に動くと痛い。立ったり座ったりすると痛い。ひどくなるとコリのある筋肉から離れた場所に痛みが流れていって、神経痛のような症状をきたすことがあります。
こういった状態を「トリガーポイントが筋肉中に形成された状態」と言います。
殿部(おしり)の足を支える筋肉にトリガーポイントが形成されると、足の裏側や外側に痛みを起こします。この状態をお医者様は坐骨神経痛とひとくくりに説明してしまっているのです。神経痛ではありません。筋肉からの響きなんです。痛みは激烈なことがあり、生活に支障をきたす場合もあります。
鍼で治ります。
NSAIDs(エヌセイズ)は残念ながら効果はないことが多いです。鍼でコリを取ってあげればいいだけです。
あとはご自宅でストレッチなどをしていただければどんどん楽になっていきます。最近では病院でもこの病状をご理解されているお医者様が増えてきており、コリに対し注射をしてくださるところもあります。
症例④
4番目は神経障害性疼痛です。神経線維自体が痛くなっている場合。機械で例えると電線自体が壊れている場合です。
鍼灸治療の効果は限定的です。
現在のところ鍼灸治療が有効であるという研究はまだ多くありません。今後の研究に期待するところです。お薬の治療はさまざまな痛み止めを使います。オピオイドと言われる安全な医療用麻薬を使うこともあります。
このように痛みを起こす原因はさまざま。
ご紹介したもの以外にも痛みの原因はありますし、原因が複数混在している場合もあります。
鍼灸治療を始める前にお話を伺い、体の動きやさまざまなテストを行い原因を探って、最もふさわしい治療方法を選択します。
痛みの病気以外にも鍼灸治療の適応はたくさんあります。
悩んでいたら一度、治療院コンシェルジュに登録されている先生方にご相談の電話をしてみたらいかがでしょうか。
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
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