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コンシェルジュコラム
鍼灸院のかかり方⑤:診察 医学的検査【鍼灸なかだ治療院 コラム】
おはようございます。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
「鍼灸院のかかり方」について、以下のコラムを連載してきました。
今回は”診察 医学的検査”について書いてみたいと思います。
問診が終わると次は身体所見を取ります。
鍼灸院では、病院のようにレントゲン撮影や血液検査はできないのですが、できる範囲での”医学的な検査”や”東洋医学的な検査”をおこない、身体の状態やどこに原因があるのかを探り、治療に役立てます。
それと共に、どのぐらいで治るのかなど「予後」を推測します。
【医学的検査】
どこに痛みなどの症状の原因があるのかを突き止める。
鍼灸院でできる医学的な検査は、視診、触診、理学検査です。
”視診、触診”
まずは患者さんの姿勢、顔色など見てわかる情報を調べます。そして、症状のあるところとそれに関係するところを触って確認します。筋肉の状態、皮膚の状態など。これらの検査は東洋医学的検査と通じるところがあります。
”理学検査、徒手検査”
そして、次に理学所見や徒手検査を行ないます。用いる器具はハンマー(検査用のものでゴムで出来ている)、触覚を確認する筆、関節の角度を調べる角度計、握力計などです。
これらの検査は病院では神経内科の医師や、リハビリの理学療法士も行う検査です。特に痛みやしびれ、麻痺の病気の際に役立ちます。
器具を使わず手を使ったり、患者さんに運動をしてもらって行う検査を徒手検査といいます。どんな格好や運動をすると痛みが出るのかなどを調べ、問題箇所を特定します。
例えば、臀部(おしり)から左足が痛いという患者さんの場合。
最悪の場合は腰椎や坐骨神経に問題があることが考えられます。腰部椎間板ヘルニアなどが原因です。神経に障害が起こって痛みを出していると考えられますから、理学検査や徒手検査である程度悪い箇所を特定できます。
問診の結果を踏まえて、どんな状態なのかがわかりますから、治療方針が決まります。もし、これらの検査で異常がなければその痛みは神経の問題はないか少ないと考えられます。
”圧痛検査”
次いで、筋肉や筋膜に問題がある場合を考え、筋肉を動かしたりストレッチしたりして痛みが出るかどうか、また指を使って圧迫して痛みの有無を調べます(圧痛検査)。
これは東洋医学的検査に通じる調べ方でもあります。そして全てを総合して治療方針を立てます。
これらの医学的検査の特徴は、原因となっている部位を特定し、予後が推測できることです。
問題が単一の場合、つまり一箇所だけが悪くなっている場合や、急性の病気、ぎっくり腰や寝違いなどの症状で判別するのに役立ちます。
この検査の特徴は、鍼灸治療で良くなるかどうか(もしかしたら鍼灸治療は不適応で専門医に紹介したほうが良いか)、鍼灸治療で改善が見込めるかなどの予後の判定にも役立ちます。
次回は【治療院のかかり方⑥:診察 東洋医学的検査】にて。
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