マッサージやはりきゅうを受けたい人のための
コンシェルジュコラム
脳髄は物を考える処に非ず
引用:NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワークより
おはようございます。治療院コンシェルジュの岩田 真人です。
医学の最新の大発見”NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク”の放送がございました。以下は引用です。
今、医学の世界で、これまでの「人体観」を覆す、巨大なパラダイムシフトが起こりつつある。今までは、人体のイメージと言えば、「脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う」というものだった。ところが最新科学は、その常識を覆した。なんと、「体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、私たちの体は成り立っている」そんな驚きの事実が明らかになってきた。
これを見て思いだしたのが、以前に夢中になって読破した、夢野 久作作の『ドグラ・マグラ』です!
この奇妙なタイトル、そして、妖艶な表紙、そしてそして、この衝撃のキャッチフレーズ↓↓
『ドグラ・マグラ』は、天下の奇書です。これを読了した者は、数時間以内に、一度は精神に異常を来たす、と言われます。読者にいかなる事態が起こっても、それは、本書の幻魔怪奇の内容によるもので、責任は負いかねますので、あらかじめ御了承ください。=角川書店=
【読むと狂う?】日本三大奇書『ドグラ・マグラ』 – NAVER まとめ
いやはや素晴らしいコピーライティングでございます。
脳髄は物を考える処に非ず
この『ドグラ・マグラ』の中で、正木博士の”脳髄論”という学説が出てきます。それが、まさにこの”人体 神秘の巨大ネットワーク”の内容そのものって感じで驚愕しました。
【脳髄は物を考える処に非ず】
脳髄は「電話交感局」に相当する。つまり、人間の意識や感覚、そして思考といったものは全身の細胞それぞれが独自に行っており、脳髄というものはただ単純に、その細胞の意識や感覚を反射し交感する仲介機能を持つ存在に過ぎない・・・etc
1935年に刊行された、約80年前の作品でありますので、夢野 久作氏の洞察力や知恵には脱帽でございます。
いい意味で”脳を軽視してきた”東洋医学
しかし、この医学の大発見”人体 神秘の巨大ネットワーク”をなんと数千年も前から、唱えてきた学説がございます。それが、東洋医学の経絡学説です。
その生命エネルギーの流れを簡単に示したのが右図です。
① 「肺臓(陰)」と「大腸(陽)」手の人差し指で接続
② 「脾(膵)臓(陰)」と「胃(陽)」足の親指で接続
③ 「心臓(陰)」と「小腸(陽)」手の小指で接続
④ 「腎臓(陰)」と「膀胱(陽)」足の小指で接続
⑤ 「肝臓(陰)」と「胆のう(陽)」足の親指で接続
⑥ 「心包(陰)」と「三焦(陽)」手の薬指で接続
いわゆる、生命エネルギーは、六臓六腑の内臓を中心に巡るのです。
これを見て分かるように東洋医学では「内臓が中心」の考えであり、脳の存在は見当たりませんよね。そうなんです。なんと、数千年も前から中国の医師は、
”脳髄は物を考える処に非ず”
を発見していたのです。脳のみでなく、身体全体を俯瞰して考えていたのです。スゴイですね。古代の中国人は・・・
これから、更なる人体の巨大ネットワークが解明されるにつれ、鍼灸マッサージ治療も見直されていくことでしょう。いやはや楽しみですね。
追伸 ドグマ・マグラも見直されそうですね。読むと精神に異常を来たすとのことですので、ご注意です(笑)
石川県金沢市、白山市、内灘町、小松市、能美市で東洋医学での治療をお探しでしたら、治療院コンシェルジュをご活用ください。