マッサージやはりきゅうを受けたい人のための
コンシェルジュコラム
夏のぎっくり腰【鍼灸なかだ治療院 コラム】
おはようございます。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
今回は”夏のぎっくり腰”についてです。
増えているぎっくり腰の患者様
暑い夏が終わり、ずいぶんと涼しくなってきました。今年の夏の当院は、ぎっくり腰や寝違えの患者さんが多く来院されました。春と比べると7月・8月トータルで20倍。
これまでは春先や秋口に急性症状を訴える方が多く訪れていました。季節の変わり目だからと思っていました。
夏に多くなった理由はわかりませんが、これも異常気象のせい、冷房で冷えたからかもしれません。
痛みを起こす原因は様々です。「重いものを持ち上げて」、「朝起きてしばらくしたら」、「いすから立ち上がった拍子に」、「クルマを運転していて」。
そして一番多かったのが「なんでなったのかわからない」でした。
痛みの発生のきっかけは若い人ほど明確に覚えています。年配の人ほどどうして痛くなったのかわからないと言います。
また、体の不調や疲労が積み重なって、堰を切るように痛みを発症します。この場合、何がきっかけなのかわからないことが多く、ほんの些細な日常の動作であれよあれよという間に痛みが強くなってきます。
日ごろからのメンテナンスが大事
ぎっくり腰や寝違えなどの急性症状は起こってからすぐに治療したほうが治りが早い。発病してから時間がたつと症状がひどくなるだけでなく筋肉のこわばりも強くなり、場合によっては炎症を引き起こすから。
筋肉や筋膜の炎症はそう簡単には引きません。安静と重ねての治療が必要です。
また、腰部や頸部の椎間板ヘルニアや脊椎症など、背骨にかかわる場合は医療機関での精査と診断・治療が基本になります。
鍼灸は症状の軽減に効果がありますが、脱出した椎間板ヘルニアをもとの位置に戻す効果はありません。鍼灸は痛みやしびれを軽減するのに効果があります。
病状と治療内容について担当の鍼灸師とよく相談してください。
ぎっくり腰=急性筋筋膜性疼痛
一方、筋肉や筋膜の一時的な機能障害によって引き起こされる痛みを「筋筋膜性疼痛」といいます。一時的で急激な力が加わることで筋肉が強く収縮して正常な状態に戻りにくくなり、伸ばそうとすると激痛が走る状態です。ぎっくり腰や寝違えは「急性筋筋膜性疼痛」です。
鍼をその縮んだ筋肉の表面に当ててしばらく放置しておくと(置鍼といいます)、筋肉が緩む性質があります。「鍼で一発で治った!」という場合は、こういう場合をいいます。
日ごろから疲れをためない、暴飲暴食しない、十分休息をとり適度な運動を行うことで急性筋筋膜性疼痛を予防することができます。
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
http://www.ahk-concierge.com/ahk/shinkyu-nakada/