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コンシェルジュコラム
鍼灸なかだ治療院の症例報告 ケース⑪:歯と肩こりの関係
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
「鍼灸なかだ治療院の症例報告」というテーマで、コラムを連載しております。(今までのコラム↓)
今回は”歯と肩こりの関係”というテーマで肩の痛みの症例をご紹介したいと思います。
ケース⑪:歯と肩こりの関係
新型コロナウイルス感染症の影響で社会は大変な状況に陥っています。
いまだ収束のめどが立ちません。基本的な予防法を実践しこの局面を乗り切りましょう。
鍼灸なかだ治療院は来院患者様用の手指消毒剤と除菌アルコールウエットティッシュの設置、頻回にわたるドアノブや治療室、器具の清拭、換気を行い感染予防に努めています。
もちろん、ディスポーザブル鍼や鍼皿、枕カバーの使用は以前通りです。
さて、最近では当たり前になった筋膜理論。痛みやからだの不調は筋膜を経由して伝わるというものです。
今までは神経や血管、ホルモンなどが全身に情報を伝えるとものといわれていましたが、それにもう一つの連絡網である筋膜が追加されました。まだまだ研究途中のようで今後の進展が期待されます。
筋膜は様々な情報を伝えるフィールドであると同時に、病気を起こすフィールドでもあります。
今回ご紹介するケースは歯の治療のあとから激烈な肩こりが起こったケースです。
70代の男性は1年前に左の奥歯にインプラントを入れました。
当初は大変都合がよかったのですが、次第に具合が悪くなり2か月後にインプラントを取りました。
そのあとから左の肩のこりと痛みがひどくなってきました。
痛みは座っていても寝ていても常にあり生活に支障が出るほどで、歯科で相談したところ治療した歯には異常がないとのことで鎮痛剤を処方されました。
しかし薬の効果が切れると肩の痛みとコリが再燃してきます。
以前から腰痛などで当院を利用しておられた患者さんですので、今回も頼っていらっしゃいました。
ルーチンとして頸部の異常がないかスクリーニングしましたが以上ありません。
肩の筋緊張と体表面に熱感があり、筋肉の炎症が疑われました。
痛くて仕方がないのでご自身でグリグリもんだそうです。
気持ちは理解できますが素人のもみすぎほど怖いものはありません。
歯への刺激が首や肩に広がったため、痛みやコリが首や肩に出てきたのです。
施術はまず、炎症を軽減させることを優先しました。
その後、肩や首の筋緊張をゆるめるようにしました。
ある程度、症状が軽快したところで歯と肩の筋膜のつながりを利用して施術しました。
トータルで13回の治療を要しましたが、すっかり良くなりました。
治るまで紆余曲折ありましたがうまくいきました。
筋膜のつながりを考えて施術することがポイントでした。
鍼灸は血管に及ぼす影響により血流を改善させ、神経(末梢神経や自律神経)に作用することで痛みを軽減したりからだの機能を回復させたります。
そして筋膜理論を使うことで筋肉の緊張を軽減させます。
痛みがあるところに異常があると限りません。
痛みが慢性化すればするほど震源地がわかりづらくなります。
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
http://www.ahk-concierge.com/ahk/shinkyu-nakada/