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コンシェルジュコラム
こむら返りのツボ【鍼灸なかだ治療院 コラム】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
朝晩の冷え込みが秋らしくなってきた最近の金沢です。虫の声とススキ、お月様が季節を物語っています。
こむら返りについて
さて、今回はあの夜中に足に激痛が走る”こむら返り”の話です。
こむらとはふくらはぎのこと。このふくらはぎがけいれんを起こすことを、こむら返りといいます。
運動中に起こることが多いのですが、この季節就寝中特に朝方に布団の中で起こります。これがめちゃくちゃ痛い。ふくらはぎにある腓腹筋という筋肉が、何かの拍子に激しく収縮します。朝4時ごろは気温が下がっています。そんな時にちょっとした足の動きや刺激を受けて、筋肉のセンサーが誤作動を起こすと考えられています。
この誤作動、疲労のほかにカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルバランスの乱れ、水分不足などが関係しています。お酒を飲んだ後に起きやすいのはそのせいです。おつまみにナッツ類やチーズ、わかめなどの海藻を食べるといいでしょう。
また、寝る前に牛乳や水を少し飲んでおくと予防につながりますし、アキレス腱伸ばしなどのストレッチをするとよいでしょう。
お医者様に相談すると漢方薬を出してくれます。芍薬甘草湯です。寝る前に服用します。
こむら返りは冷え性や高齢者に多いようです。
こむら返りのツボ
夜間のこむら返りに効くツボはいくつかあります。
陽陵泉(ようりょうせん)。
すねの外側で膝の下に出っ張った骨の突起があります。腓骨頭といいます。この下のへこみにあります。陽陵泉はすねの外側で腓骨頭を小山に見立てその稜線の下にある泉という、なんとも印象的なツボの名前です。
曲泉(きょくせん)。
膝の内側で膝を曲げるとしわができます。しわの先端にあります。へこみを泉とたとえ、しわを川にみたてた名前です。
中封(ちゅうほう)。
足首の前やや内側。脳卒中のことを中風といいますが、中風を封じるという意味や腱と骨の間に封じ込められているからという意味などがあります。
冷え性のある方には、
三陰交(さんいんこう)を追加しましょう。
足のうちくるぶしの上5センチメートルで脛の骨のきわです。三陰交はよくからだの陰にある三つの経絡が交わるから三陰交といわれてますが、昔の書物には2つしか交わっていなくてあとで3つ目をとってつけました。
三陰とは3つの陰ではなくて、3番目の陰という意味です。つまり厥陰、少陰、太陰。3番目が太陰。三陰交は足太陰脾経の気が混ざるところと考えたほうが良いでしょう。
3つの陰が交わるところは、すねのもっと上にあって、そこにはツボはありません。これこそ、東洋医学の神秘です。
三陰交は婦人科疾患や消化器疾患に、良く用いられます。
4つ紹介しました。
押さえてみて痛みや気持ちいい感覚があるところに”こりスポット”を貼ってください。「なんだかよくわかならない」人は全部に貼りましょう。ツボは命中すればすごく効きますが、少しずれていてもそれなりに効果はあります。わからない場合は鍼灸院にご相談ください。
さて、”こりスポット”を貼ってもこむら返りになってしまった場合、どうしたらよいでしょう。
意を決して立ち上がってください。寝ていても激痛、たっても激痛。立ち上がって部屋の中を歩いてください。毎晩こむら返りになってどうしても立てないという方はドライヤーを用意しておいてください。ふくらはぎをドライヤーで温めてください。ドライヤーを用意するのを忘れたという方は応急処置として、すねの前をこぶしでトントンと叩いてください。そのうち治ります。
こむら返り対策をいろいろ紹介しました。
患者さんからは”こりスポット”を貼ったらよかったと感想をいただいています。また、鍼灸治療を併用しておけば、こむら返りの発生頻度は少なくなります。
最後に注意しておくこととして、内臓の病気や脊椎の病気でおこることがあります。本当にまれですが、頻繁にこむら返りを起こす方は、一度かかりつけの医師にご相談ください。
鍼灸なかだ治療院のYouTubeチャンネル
こむら返りのツボはYouTubeチャンネルで動画を公開しています。下記リンクから視聴することができます。
https://youtu.be/jv0WmregKNA
今後も鍼灸なかだ治療院ではYouTubeに動画を掲載していきますのでご視聴ください。
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
http://www.ahk-concierge.com/ahk/shinkyu-nakada/
【鍼灸なかだ治療院チャンネル】
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