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きらわれているお灸の熱さ問題の件【鍼灸なかだ治療院 コラム】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。今回は、きらわれているお灸の熱さ問題についてです。
きらわれているお灸の熱さ問題の件
バラエティー番組の罰ゲームで大きなもぐさでお灸をされたお笑い芸人が、燃え始めから熱くもないのに異常に熱がるリアクション芸を見せることから、お灸が熱くて恐ろしいものという印象が根付いたと私は考えています。
さてそのお灸ですが、恐怖を抱くほどに熱いものなのでしょうか。
Q:お灸は熱い?
A:熱いのから熱くないのまでいろいろあります。
古来よりされてきたお灸の代表は直接灸といわれるもので、半米粒大(米粒を縦に半分に切った大きさ)に指でひねったもぐさをツボの上において線香で火をつけ最後まで燃やす方法です。
熱いというより「チクッ」とした刺激を治療に利用します。
お灸をすえた場所がほんのり赤くなれば、効果が出たしるしです(軸索反射という交感神経反射)。
そのほかにもじわじわと気持ちの良くなる灸頭鍼、ツボに貼って火をつける台座灸、生姜やニンニクのスライスの上からお灸をすえる隔物灸などがあり、それぞれ熱さに違いがありますが、多少熱くないと効果が出ないため我慢しない程度の熱さですえるのが良いでしょう。
Q:お灸は何度ぐらいになるの?
A:直接灸の研究では140℃といわれていますが、臨床では鍼灸師が燃えているもぐさの周りを指で押さえることで酸素の供給を減らして不完全燃焼をさせますので、60℃程度になるといわれています。
鍼灸師の指が熱いのは我慢です。
最近の台座灸(せんねん灸)や長生灸では熱さの違う数種類のものが出ています。
感受性は人それぞれですので我慢できなくなったら取って捨ててください。
まとめ
熱いお灸が好きな人がいたり、火がついていなくても熱いかもしれないと思っただけで熱く感じたりする人もいます。
どんな刺激を選択するかは鍼灸師と相談してください。
お灸は慢性の病気やしつこいこり、冷えに関係する症状に良く効きます。
これも時代なのでしょうか、お灸のにおいが嫌いだという人、煙が出るので自宅ではお灸はできないという人。
時代にあわせてメーカーは台座灸という簡便なお灸を開発し販売してきましたが、ここへきて煙とにおいの問題が出てきました。
何をもってお灸というのか、熱が伝わればそれでいいのか。
お灸は煙と香りと熱の3つがそろって初めてお灸と呼べる、そう思うつぼなかぢでした。
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