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コンシェルジュコラム
アキレス腱炎について【RUNはり灸接骨院 コラム】
こんにちは。市民ランナーを全力で応援する治療院「RUNはり灸接骨院」の小野寺 智です。
ランニングに多い怪我について
当院調べ、金沢マラソンランナーに多い怪我。第1位はランナー膝(腸脛靭帯炎)、第2位はシンスプリントでした。
本日は第3位 アキレス腱炎です。
アキレス腱炎
アキレス腱部の炎症は細かくわけると、腱自体の障害であるアキレス腱炎と周囲組織の障害であるアキレス腱周囲炎とがあります。※鑑別は大切ですが、ここではまとめてアキレス腱炎とて説明します。
症状は?
かかとのアキレス腱付着部より少し上方に痛みを感じる事が多いです。見た目、なんの変化もない場合もありますが、全体的に腫れていたり、コブ状に膨れた腫れを伴う事もあります。朝の起床時など動き始めの痛みや張りが特徴的です。
因みに我が家は2階に寝室があるのですが起床後、階段を下りる際は緊張の一瞬です。アキレス腱が痛むか?張りを感じるか?階段(特に下り)はアキレス腱の健康状態確認バロメータになります。
では原因は?
ふくらはぎの使い過ぎですね。
では、なんでふくらはぎを使い過ぎるの?これはランナーさんの悩みでも多い“ふくらはぎが攣りやすい”の話にも繋がると思います。一言では言い切れませんが、体幹や殿筋の弱さ、足元の不安定さからランニング中に体の軸がブレてしまう事が一因です。
前回シンスプリントでも説明しましたオーバープロネーション、過回内は足元を不安定にする要因といえます。ということは偏平足、外反母趾、がに股走り、ふくらはぎ・足首が硬い方などは、起きやすい怪我といえます。※オーバープロネーション、過回内については別の機会に説明します。
個人的な見解ですが…
ランニングフォームが確立されていない方が、今話題のクッション性の高いシューズを使用すると軸がブレやすくなり結果、アキレス腱炎を誘発する事があります。シューズ変更後のタイミングで怪我をした場合、身体がシューズに対応出来ていない可能性が考えられます。
では対策は?
まずは練習量や練習の質を見直しましょう。
身体に対してのアプローチとしては筋膜リリース用のポールを使って、しっかりふくらはぎをほぐします。日常生活レベルで支障がなくなったら、つま先立ち、カーフレイズなどで徐々にふくらはぎ、アキレス腱に負荷をかけることも良いですね。
ランニングフォームの見直しも必要ですが、その前に体幹や殿筋、足元の不安定さを改善することをおすすめします。自力で難しい場合、シューズの見直し、矯正用インソールやテーピング等の道具を使用する事も考えましょう。
ランナーさんのアキレス腱炎は治りにくい。というのが率直な感想です。とはいえ、しっかり治療すれば必ず治る障害です。長引く場合には、整形外科での体外衝撃波やPRP療法の選択も一考です。
次回は足底筋膜炎です。
※症状には個人差があります。個人での判断は怪我を悪化させる原因にも繋がる可能性があります。ランニング障害に強い整形外科や接骨院、鍼灸院の受診をオススメします。
当院の参考ホームページ
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎について
https://run-hari.com/achilles.html
矯正用インソールについて
https://run-hari.com/formthotics.html
RUNはり灸接骨院
石川県金沢市泉野町5丁目13-25
【市民ランナーのためのケアの専門家がいる鍼灸接骨院】
http://www.ahk-concierge.com/ahk/run-hari/