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コンシェルジュコラム
最近の五十肩は高齢化しているようです。【鍼灸なかだ治療院 コラム】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
こんな症状はありませんか?
・ 腕があがりにくく服の脱ぎ着がしづらい
・ 夜、肩の痛みで目が覚める
・ 車の後部座席のものをとるときに肩が痛い
・ シートベルトを引っ張れない
・ ショルダーバッグを担ぐと肩が痛む
・ うでがあがらなくなってきた(上手下手の意味ではありません)
・ 以前からの痛みは少なくなってきたけれどうでがあがらなくなってきた
・ トイレでおしりが拭きづらい
・ パンツを上げようとすると肩が痛い
・ 病院で五十肩と言われました
それって五十肩かもしれません!
五十肩とは肩関節周囲炎の通り名で肩の痛みと運動制限を伴う病気です。四十肩というのもありますが同じ病気です。
原因に思い当たることが少なく徐々に痛みが強くなり悪くなっていきます。しいて言えば…
・ 雪かきして肩が痛くなり春になっても治らない
・ 筋トレで重いダンベルを持ち上げた後から痛みがずっと続いている
・ 農作業で鍬を使い畝作った後から痛くなった
原因はわからなくて、最初は気にならない痛みだったけど少しずつ動かすと痛くなってきたというのが一番多い経過です。
五十肩とは
医学的に五十肩を説明すると「五十肩は、50歳代を中心とした中年以降に、肩関節周囲組織の退行性変化を基盤として明らかな原因や誘因なしに発症し、肩関節の痛みと運動障害を認める疾患群と定義されています。好発年齢は40~60歳代」です。
最近では70歳代の発症も多くみられます。
「70歳で五十肩とお医者に言われた」と喜んでいる方がいましたが、問題はもっと深刻です。
肩関節周囲組織とは関節を包む関節包、腱、じん帯、滑液包、筋肉などです。退行性変化とは老化現象のことです。
病期と症状
痛み出してから回復していくまでに長期間を要するのが特徴です。その際病状に応じて3つの時期に分類され治療方法が変わってきます。
・ 炎症期:肩を動かす(腕を挙げる)組織に炎症が起こります。腕はまだ挙がりますが夜間痛があります。
・ 凍結期:拘縮期ともいい、痛みは炎症期より減りますが腕が挙がらなくなります。
・ 回復期:痛みと可動域制限が少なくなり少しずつ良くなります。
五十肩の平均的罹病期間は1年とも2年ともいわれています。その期間中、肩に痛みがあります。大変つらい状態を長く続けなければなりません。消炎鎮痛剤や運動療法でしのいでいくしかありません。
五十肩の鍼灸治療
五十肩は3つの時期に分類されるとお話ししました。それぞれの時期に応じて鍼灸治療もやり方を変えます。
そして大切なことは肩の病気だといって肩だけ治療していては病期が長引くだけです。全身を診て必要なところにアプローチしないと肩の症状はよくなりません。
70歳の五十肩
70歳代の男性、自営業、主訴は右肩痛です。
来院1週間前にゴルフの練習で重いクラブを100回ぶん回したところ痛みが出ました。病院で五十肩と言われました。安静時痛や夜間痛はありません。肩を動かしたときに痛みがあり日常生活で支障をきたしています。
右肩の動作を確認すると半分ぐらいまで腕を上げると肩が痛くてそれ以上あがりません。肩関節周辺に著明な圧痛はなく棘下筋、広背筋の腋窩部などに筋緊張を認めました。皮膚温も左右差なく正常ですし炎症はないと考えました。
つまりこれらの筋肉に発生した筋・筋膜疼痛症候群です。五十肩ではありません。
そこで棘下筋、広背筋の腋窩部、大胸筋、大円筋などの筋緊張が原因で起こる動作痛と考え、筋緊張緩和の目的でコリのあるところに鍼をしました。
治療後の肩関節可動域は30度ほど改善し痛みが少なくなりました。
その後、4回、計5回の治療を行い動作痛がなくなり肩関節可動域はほぼ正常となり、ゴルフや日常生活に支障がなくなったので治療終了としました。
もしかしたらこの状態で治療せずに放っておくと本当の五十肩になっていくのかもしれません。
詳しく知りたい方はマイベストプロ石川の鍼灸なかだ治療院コラムをご覧ください。
「70歳で五十肩?ゴルフで起こった肩の痛みで腕が上がらない、いったい何が原因でしょうか」
https://mbp-japan.com/ishikawa/harynakazi/column/5103795/
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