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認知症は記憶の掛け違い【鍼灸なかだ治療院 コラム】

 

鍼灸なかだ治療院 コラム

p_nakada コラム用おはようございます。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。

今回は”認知症は記憶の掛け違い”というコラムです。

認知症を発症する人の特徴

認知症を発症する人の性格には特徴があるといいます。

『100歳まで健康に生きるための111の話』毎日新聞出版、順天堂大学白澤卓二教授

によれば皮肉屋、心配性、出不精・引きこもり、せっかち、がんこ、ほれにくいなどの性格に加えて、パンが好きでよく食べる人、美白を追求する人など生活習慣が認知症のリスクを高めるそうです。

おおらかに過ごして、何にでも好奇心を持ち、人と交わることが認知症の予防になるようです。とは言っても性格はなかなか変えられないもの。どうしたらいいんでしょうね。

長生きすれば認知症は100%発症します。軽重はありますが、高齢者の認知機能低下は避けられません。認知症が増加したのは長生きするようになったから。これまでは認知症になる前に何らかの病気でなくなっていた(平均寿命が短かった)ため、認知症にならずにいたのです。

認知症は記憶の掛け違い

先日、勉強会で金沢市福祉局長寿福祉課の山下課長のお話を伺いました。認知症について大変興味深く深刻なお話をお伺いしました。

70歳をすぎれば誰でも認知機能の低下が生じます。ひどければ認知症と診断されますが、程度の軽い状態なら日常生活を普通に送ることができます。

認知症は一般的に記憶がなくなる病気と思われていますが、実は患者さんの記憶はちゃんとあるんです。

周囲の人と患者さんの記憶が違うだけなんです。

「記憶が違う」というのはどういうことなんでしょうか。

我々も日々の生活の中で経験しています。奥さんや旦那さんと、「言った」「言わない」の言い合いです。奥さんの「あのとき言ったじゃない、ちゃんとわかったって言ってたよ」に対し旦那さんは「覚えていない、君は言っていないし僕は聞いていない」と。

奥さんはちゃんと言っているのです。旦那さんは言われたことを頭の中で解決してしまいこんでいるだけなのです。旦那さんにとっては奥さんの言ったことは終わったことなのです。奥さんの心の中では未解決の事案なのです。

記憶が違う。それぞれ正しい記憶なのにそれぞれ違った記憶をもとに行動します。そこに食い違いが起こります。

認知症の場合もよく似ています。患者さんは古い記憶をもとに行動します。最近の記憶が病気のせいでなくなるからです。患者さんの古い記憶は間違っていません。家族は新しい記憶で行動します。生活していく上では新しい記憶のほうが大事です。

おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らすことになり、せっかくだからと模様替えをして部屋をきれいにしました。おじいちゃんやおばあちゃんは「ここは私の家ではない」といいます。部屋の様子が変わったからです。おじいちゃんやおばあちゃんは昔の家の様子を覚えていて、それをもとに生きているのです。

財布をなくしたと患者さんが騒いでいます。いつもと違うところに財布を置いたのが見失った原因ですが、患者さんはいつもの所においていないので「なくなった!」と判断したのです。どんどん不安になってきます。家族が探して持っていくと「あんたが盗んだ」となります。中を見るとお金が減っています。「中身を抜いたに違いない」と。患者さんはお買い物に行って支払ったからお金が少なくなっているという最近の記憶が無いのです。家族と喧嘩です。

認知症の発症と進行を鍼治療で遅らせられる?

認知症は現在の医療では治すことができません。研究は続いていますので将来は治すことができるようになるでしょう。

今してあげられることは、発症と進行を遅らせることです。

認知症本体を治療するのは今後の研究に任せて、周辺の症状を軽減させると生活しやすくなり落ち着いてきます。周辺症状とはせん妄や抑うつ、興奮、徘徊、睡眠障害、妄想などです。これらは地域の見守りや人とのコミニュケーション、運動などでも改善することが知られています。

最近では老人ホームなどの高齢者施設での鍼治療でも良い効果が出ています。従来の鍼治療でも素晴らしい効果があるのですが、皮膚を刺激する特殊な鍼(器具)で治療することで効果を上げています。刺す鍼ではなくこする鍼。擦過鍼といいます。

昔から乳幼児の治療に使われてきた小児鍼があります。それとほぼ同じ形状をしています。赤ちゃんと超高齢者。始まりと終末期に同じ刺激方法を使うとは不思議なものです。

認知症だからといって諦めてはいけません。地域との連携、介護サービスなどを基本として鍼治療を加えてより良い老後を過ごしてもらいたいと思います。

 

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