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コンシェルジュコラム

鍼灸なかだ治療院の症例報告 ケース①:寝違え

 

症例報告①

p_nakada コラム用おはようございます。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。

「鍼灸なかだ治療院の症例報告」というテーマで、今回からはいわゆる症例、患者さんを実際に治療したお話を紹介します。ただし、プライバシーの観点から個人を特定されないようしてありますが、大筋は事実ですのでご了承の上、読んで下さい。

ケース①:寝違え

鍼灸治療は慢性の痛みの病気によく用いられ、効果を上げています。しかしそればかりではありません。急性の痛みにもよく効きます。ぎっくり腰や寝違え、スポーツ障害の中にも即効性のあるものがあります。

今回のケースはそんな急性の痛みに対して鍼を行ったお話です。

2月の寒い日が続くある日、35歳の女性が右の首の痛みで受診されました。お話を伺うと、3日前に朝起きてしばらくして右の首が痛くなってきたそうです。湿布を貼っていましたがあまり良くなりません。病院へ行こうかと思いましたが、授乳中の赤ちゃんがいるのでお薬が出ても飲めないと思い、家族に相談したところハリが良いと教えてもらい当院に来院されました。

問診

お話を伺っている最中でも首を少し動かすと痛いようです。首を前に倒すと一番痛くて、後ろや左に倒すと右肩も痛くなります。最近では右腕が熱っぽくて指先がしびれるような感じがします。それは例えるなら、正座して足がじわ~っとしびれる感じに似ているそうです。動かさなければ痛みはなく、夜寝ていて痛みで目覚めるようなことはありません。ただし寝返りすると痛いとのこと。

肩こりは以前からあるとのことですがあまり自覚することはありません。痛くなってから現在まで、首の痛みはあまり変わりないのですが、腕のしびれが悪くなっている気がします。鍼灸治療を受けるのは初めて。過去に大きな病気や交通事故などのケガをしたことはありません。

見た目、スラッとして首が長くスタイルの良い女性ですが、その分、ストレートネックと言われる頚椎の生理的カーブが少ない方でした。これは病気ではないのですが、肩こりや首に問題を起こしやすいと言われています。しかし、肩や首の筋肉はしっかりしているので日常的に問題を起こすことはなさそうです。寝違えも今回が初めて。季節柄、寒冷と育児疲れで起こしたのかもしれません。

食欲・睡眠・便通に問題はなく、他に異常を訴えていないので、ますは頸肩部の訴えから調べていって治療をし、様子を見ることにしました。

診察

頚椎や頸髄(首の脊髄)・神経根(頸髄から別れて出てくる神経の付け根)などに障害があって、痛みやしびれを出していることがあるのでまずそれを調べます。もしこの検査で異常が見られた場合、鍼灸治療はあまり効果がなく、将来、手術適応の可能性があるため専門病院に紹介して、適切な検査と治療を受けることを勧めます(確実な診断がついた後、医療と併用で鍼灸治療を行ない、症状の軽減を目指します)。

検査法はゴムのハンマーで腕の腱を叩いたり、筆でさわって感覚の消失がないかを調べ、首を動かしたり軽く上から熱を加えて症状が出るかどうかを見ます。

患者さんは右の手や指の感覚が薄いことがわかりました。他の検査では異常がないことから、この感覚の薄さは医療機関に紹介するような重大な病気の所見ではなく、一時的な症状の可能性と考えて、今後治療しながらその様子を見ていくことにしました。

次に、首や肩の筋肉の状態を調べました。緊張している筋肉は、右肩甲挙筋と右大胸筋、その奥にある小胸筋。肩甲挙筋は肩甲骨を頭の方に引き上げる筋肉で、肩をすくめる動作をします。大胸筋はいわゆる胸板の筋肉。呼吸や腕を体に引き付ける筋肉です。小胸筋は肩を丸める動作をする筋肉です。寒いと背中を丸めて肩をすぼめますね。そのときに頑張る筋肉です。

それぞれの筋肉を押さえると、固くて痛みを訴えます。また、さわってみて熱や腫れ、赤みなどの炎症を疑う所見はありませんでした。右肩甲挙筋を押さえて、首を動かしてもらうと首の痛みが軽減し、小胸筋を押さえると腕にしびれが出ます。つまりこのしびれは小胸筋が関与していることがわかりました。

このような筋肉の障害を筋筋膜性疼痛症候群(MPS)と呼びます。

治療の目的はそれぞれの筋肉の緊張を取り痛みやしびれが改善させることです。

鍼灸治療

以上のことを患者さんにお話して、さっそく治療を開始しました。鍼は初めてということで、一番細い鍼を使って、軽い刺激から行うことにしました。長さ30mm、太さ0.12mmの鍼です。

今回行ったやり方は、浅刺切皮置鍼というやり方で、約1mm刺入して15分間そのままにしておくやり方です。30mmの長さすべてを使うわけではありません。30mmは使いやすい長さです。鍼を刺す痛みはありません。もし痛みを感じたら、すぐ抜鍼することを最初にお話してあります。

そうやって、最初うつ伏せで15分間、次に、仰向けで15分間鍼を行いました。

治療後、首の痛みや腕のしびれはなくなりました。筋肉の緊張も取れて首を動かせます。

このように

① 障害のある筋肉が少数で特定できる。

② 炎症がない。

③ 脊椎や脊髄、神経根の障害がない。

など、条件が揃えば一度の鍼灸治療で痛みやしびれはとれます。

最後に冷やさないこと、育児で疲れをためないようご家族と分担すること、もし何かあれば早めに受診することをお話して治療を終了しました。

 

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