マッサージやはりきゅうを受けたい人のための
コンシェルジュコラム
台湾の鍼灸マッサージ事情
おはようございます。治療院コンシェルジュの岩田真人です。
お盆休みはいかがお過ごしでしたか?僕はお休みを利用して家族で台湾観光に行って参りました。
観光と共に、東洋医学(中医学・伝統医学)の本場ということで、鍼灸やあん摩に対する考え方や扱われ方にも非常に興味深く、楽しみにしていた旅行です。
ちなみに写真は中正紀念堂にあった「健康歩道」です。痛くて歩けませんでした(笑)
足裏マッサージ店の乱立
台湾といえば「足裏マッサージ(正式には反射療法)」
という印象どおり、いたる所に足裏マッサージ店がありました。
それもどのお店も大賑わいな様子で、観光客目当てではなく、地元の人の健康増進の文化になっている印象でした。
しかし、これらのお店はたぶん国家資格者ではなく、民間療法なのでしょう。実際に体験しましたが、知識や技術は決して高いものではありませんでした。
あん摩については国家資格制度はないのかもしれません。
はりきゅうは「中医師」の資格が必要
鍼灸院を全く見かけることがなかったので、
「本場のはずなのに・・・」
と思い調べたところ、台湾には鍼灸の資格制度がなく「中医師」の試験に合格すると”漢方薬の処方も、鍼灸師の資格と開業を許される”とのことでした。
ですので、鍼灸師=ドクターになるわけです。
東洋医学(伝統医学)の叡智が根付いている
お茶や薬膳、漢方が地域に根付いており、一般の方が当たり前に東洋医学の知識を持っている印象でした。
西洋薬や西洋医学はよっぽどの時のみに利用し、普段は漢方や東洋医学的生活習慣で健康増進をしているようでした。
結論
日本と比べ、一般大衆の東洋医学の知識は豊富でしっかり根付いているが、鍼灸マッサージ業界の発展については絶望的な印象。
マッサージはすでに医療ではなく、リラクゼーション色が強い感じですし、鍼灸師は中医師に組み込まれてしまっているので、身近な医療ではないようですし、独自の発展や研究は望めない環境になっております。
鍼灸やあん摩マッサージ指圧についての各国での考え方や扱われ方を学ぶことは、鍼灸マッサージ治療院のコンシェルジュとして大変勉強になりました。
これからも世界にも目を向けながら、鍼灸マッサージの良さを広めていければと思っております。