マッサージやはりきゅうを受けたい人のための
コンシェルジュコラム
脳卒中を救う七人のサムライ
おはようございます。治療院コンシェルジュの岩田真人です。
脳卒中は本当に怖い身近な病気です。最近の統計では、年間約30万人が新たに脳卒中となり、脳卒中を起こしたことのある患者数は300万人を超える数に達していると推定されています。
医学が進歩して死亡率は減ったものの、後遺症が残ってしまうので、介護を余儀なくされる可能性がもっとも高い病気です。
そんなこわ~い脳卒中の改善や予防に東洋医学の叡智があります。
脳卒中を救う七人のサムライ(中風七穴)
東洋医学で「中風(ちゅうふう)」とは、「風の邪気」に「中(あた)る」ことによって起こるとされており、半身の不随、腕または脚の麻痺する状態のこといいます。
そんな中風に有効な七つのツボの組み合わせ「中風七穴(ちゅうふうしちけつ)」をご紹介します。
【百会(ひゃくえ)】
場所:頭のてっぺん、両耳と鼻の延長線が交わる点に位置します。
効能:鼻水・鼻づまりに効果があります。また、ストレス解消の代表的なツボです。緊張を緩和して気分をリラックスさせてくれます。頭痛による不快な気分を頭部の血行を促すことで、爽やかにしてくれます。
押し方:指の腹を当て、下方に向けて心地よく感じる強さで押します。極端に強く刺激しないように注意が必要です。
【風池(ふうち)】
場所:首の後ろ、髪の生え際にあるくぼみの部分です。
効能:首こりや肩こり、疲労回復、特に精神疲労・ストレスによい影響を与えてくれます。
押し方:指を頭の後ろで組んで、親指で3秒押して3秒離すのを繰り返しましょう。
【大椎(だいつい)】
場所:首を前に曲げてできる最大の突起の下のくぼみにあります。
効能:疲れやすい時や、倦怠感がある時、食欲不振など方には必須のツボと言われています。また、風邪の初期段階、悪寒、発熱、喉の痛みに有効です。さらに、首肩こりにも効果がありますし、血行改善も効果あり、高血圧にも効果を発揮します。他にも寝違えの時、鼻づまりや鼻血など鼻の各症状に対応しているツボでもあります。そして、肛門の周囲のデキモノの治癒に一役買ってくれるツボとも言われています。
押し方:人差し指の腹に軽く中指を添え、少し強めに押し回しましょう。
【肩井(けんせい)】
場所:
首の付け根と肩先のちょうど中間あたり、だいたい首から、指幅3本分のところにあります。
効能:
肩こりによく効く代表的な特効ツボです。また、首や脳への血液の循環も良くしてくれるので、頭痛、歯痛、眼病時にも効果的です。さらに、イライラしているときには、心を落ち着かせてくれます。
押し方:中指をツボに合わせて若干斜め下に向けて5秒押しては3秒休み、5~10回繰り返しましょう。
【曲池(きょくち)】
場所:肘を軽くまげた時にできるシワの先端、くぼみのようになったところです。押さえるとジーンとした痛みを感じる所です。
効能:消化器系の働きを活発にして、顔のむくみをとる、目の充血をとるなど首から上の疾患に効果を発揮します。また、ストレス、寝不足やなどで弱った胃腸にも効果があります。さらに、腕全体と肩こりに効果を発揮します。
押し方:肘を軽くまげ、曲池を親指で骨に向かって押すように2〜3分揉みましょう。
【間使(かんし)】
場所:手首のシワの中央から肘の内側の中央に向い3寸くらい(指幅4本分)の所にあります。
効能:胸背部痛、指先の痺れ、心臓疾患や胸痛、動悸や胃の痛み、胃部の膨満感、嘔吐に効果的です。また、便秘や更年期障害の多汗症の改善にも有効です。
押し方:親指をツボにあて、残りの4本の指で支えるようにして1~2分、痛くて気持ちいい程度の力で押し揉みしましょう。
【足三里(あしさんり)】
場所:脚のひざの下の骨にそって上っていくと、骨がステッキの柄のようにポコッと出ているところがあります。そこから外側にある1つ目の筋肉の端です。
効能:胃痛、胃もたれ、胃炎、胃下垂など、胃の働きを良くする効果があり、基礎体力を高めることで体内の循環を良くしてくれます。他にも、腹痛、下痢、食欲不振、嘔吐などの症状を改善します。
押し方:押しやすい指で押し揉みしましょう。
以上が「中風七穴」でした。
脳卒中の治療はもちろん、予防に非常に効果的です。また、それぞれのツボは他の症状にも非常に効果的ですので、日常的にこれらのツボを使って、健康に過ごしましょう!
あなたの回りに脳卒中で困っている人がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてあげて下さいね。