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コンシェルジュコラム
リーキーガット症候群ってなに?【鍼灸なかだ治療院 コラム】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。今回は、リーキーガット症候群についてです。
リーキーガット症候群???
先日富山で開催された研修会にオンラインで参加しました。講師は川並 弘樹先生。鍼灸師です。アメリカでご活躍後帰国して神奈川県で開業されています。先生はこの病気の専門家。食養生と鍼灸治療で対応しています。
このリーキーガット症候群は聞きなれない病名。リーキーとは漏れやすい、ガットは腸。失禁する病気ではありませんので念のため。排泄されるべき不要なものが腸の粘膜から体内に漏れ出てしまう病気です。腸管壁浸漏症候群、腸漏れ症候群と訳されています。
病気の機序は、
①日常生活の乱れ(ストレス・不眠・食事内容など)により
②腸内環境の乱れが起き
③慢性腸炎を引き起こし
④リーキーガット症候群が発生します。
リーキーガット症候群はそれだけではすみません。様々な慢性疾患を引き起こすとされています。大腸の異常として下痢や便秘、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病。自己免疫疾患の関節リウマチ、橋本病、乾癬。心の病であるうつ病などの気分障害、自閉症、発達障害。種々のアレルギーにも関与しています。
ではリーキーガット症候群を防止するにはどうしたらよいでしょうか。前述の病気の機序を見るとわかる通り、日常生活の乱れを整えることが最優先です。それに加えて食べ物を考えなければいけません。いったん炎症が起こった腸はお薬だけではおさまりません。腸を通過する食べ物を考えないと薬でよくなっても再発します。
腸に炎症を起こす食べ物はいっぱいあります。小麦に含まれるグルテンが最たるものです。テニスプレーヤーのジョコビッチがグルテン過敏症で試合に出られないことがありましたね。まさにリーキーガット症候群です。小麦だけでなく糖質の取りすぎは腸の炎症をひどくします。お米や砂糖、パン、パスタなどです。乳製品、人工甘味料や保存料もいけません。
腸の炎症は遅延型食物アレルギーとして起こります。このアレルギーは食べてから数時間から数日後に起こります。
諸悪の根源、リーキーガット症候群。治し方は上記の腸にダメージを与える食品を取り除くこと。腸に良い食物を食べること。サプリメントを使って腸を修復すること。プロバイオティクスで腸のバランスを整えること。特定のヨーグルトを摂って鍼灸治療も役に立ちます。
まだまだ一般的ではない病名ですがこれからクローズアップされてくるでしょう。
健康は腸から。すべての病気は腸からはじまります。汝は汝の食べたものからできている。
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