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コンシェルジュコラム
美容鍼はMRIの夢を見る【つぼなかぢの学会雑誌見聞録、要約してみるく?】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。本日より、新しいテーマのコラムをスタートします。
つぼなかぢの学会雑誌見聞録、要約してみるく?
鍼灸にも学会はあります。私が所属しているのは公益社団法人 全日本鍼灸学会といいます。
鍼灸師、医師など会員数は4000人を超えた大きな学会です。
学会といってもピンからキリありまして、鍼灸学会がどのへんなのかはわかりませんが、日本には公に認められた学会が1500以上もあるとかなんとか。ニッチな学問を追求する学会から、世界的に権威のある学会までいろいろです。
鍼灸の学会は私が所属しているところのほかにもいっぱいあるんです、これが。
とにかく、人の体を触るお仕事をしているんですから国家資格と学会所属の二つはデフォルトと考えていますが、皆さんどうお考えでしょうか。
前置きが長くなりましたが、この学会という組織には会報がつきもの。雑誌、ジャーナルといいます。会員からの研究報告やいろんなお知らせなどが掲載されている薄い本です。まあ、薄い本にもいろいろありまして、年に2回東京ビッグサイトで売られているのも薄い本ですね。話しが飛びました、失礼しました。
その学会雑誌に掲載された論文や報告、臨床レポートをかいつまんで、皆さんにわかりやすく、私自身の勉強になるようにしようと、このコラムを使って書いてみようというのが、新しいコラムです。
題して
『つぼなかぢの学会雑誌見聞録、要約してみるく?』
第1回目の今回は、
全日本鍼灸学会雑誌,2021年第71巻3号,130-137
「美容鍼施術におけるMRI画像評価の検討-咬筋と表在性筋膜に着目したパイロットスタディー」
荻野美恵子先生他5名の報告
です。なんだか難しそうなタイトルですね。まず、雑誌の掲載号の説明です。
鍼灸学会雑誌の2021年に出た通算71年目の3回目、2021年の雑誌としての通算ページ130~137ページに載ってるよん、という意味です。たぶん。
論文のタイトルをわかりやすく説明すると、美容鍼したらお顔が小顔になってすっきりキレイになったんだけど、MRIで治療前と治療後を検査してみたんです。
どこを検査したかというと食べ物をかむ筋肉とその周辺の筋膜の様子を比較したんですぅ。という実験。
本当にしたい実験の前テストということでいろいろやるんですが、これをパイロットスタディといいます。
鍼をするからには、する前とした後の変化の違いを客観的に示す必要があります。ほら、よくなってるでしょ、って。現時点では治療前後の写真で比較しますが、顔の中の変化はわからない。
そこでMRIの登場です。いや~、お金持ち。
この研究の参加者は鍼灸師だけでなく病院の医師や鍼灸学校の先生も参加しています。
さて、研究に参加したのは女性2人。鍼治療前と1週間後、3か月後の3回MRIであごの筋肉を撮影してどうなったかを比較しています。そもそもあごの筋肉が発達するとえらが大きくなって見えます。歯ぎしりやむくみなど筋肉の厚みが大きいほど、顔は大きく見えます。
鍼をすることによって咬筋が引き締まり小顔効果と左右差のゆがみが解消されて、すっきりしたということがわかりました。
鍼を打つツボや鍼の仕方など効果的な方法を検討することと、症例数を増やすことで、精度を上げていくことが今後の課題とのことです。
実に興味深い研究でした。
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電話:076-267-6989
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