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コンシェルジュコラム
腰痛について知っておいてほしいこと⑤多裂筋【鍼灸なかだ治療院 コラム】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。今回も引き続き、腰痛について知っておいてほしいことをお伝えしたいと思います。
前回のコラム↓
腰痛についてしっておいてほしいこと①
腰痛についてしっておいてほしいこと②
腰痛についてしっておいてほしいこと③
腰痛についてしっておいてほしいこと④腰方形筋
腰痛について知っておいてほしいこと 多裂筋
非特異的腰痛を起こすことが多い筋肉を紹介してきましたが、今回は多裂筋です。
この筋肉は仙骨から腰椎・胸椎・頸椎と広い範囲にわたっていて、その中でも仙骨と腰椎をつなげている一番下の部分が腰痛を起こします。
腰のやや深いところにある多裂筋ですが、後屈(反り返り)や回旋(腰のひねり)で痛みが出ます。
ちなみに、前回紹介した腰方形筋に障害があると腰をひねっても痛くありませんが、側屈すると痛みが出ます。
さて、多裂筋に発生する筋筋膜性腰痛症は、ぎっくり腰などの急性腰痛でも起こりますが、持続的な負荷がかかることでコリを生じて慢性腰痛として出ることが多いです。
例えば、長距離の車の運転、デスクワーク、長時間の単純作業などが主な原因です。背景にストレスとなる心のプレッシャーがある人がこういった作業を続けることで非特異的腰痛となります。
鍼灸院ではこの腰痛に対してどのように対処するのかを紹介します。
まず、お話を伺いどこが痛いのか、どんな時に痛いのかなどお伺いして腰の状態を調べます。
前述したように、体を動かしてみてどこに痛みがあるのか、どの方向に体を動かすと痛みがあるのかなどの確認をすることでおおよその障害部位を特定します。
そして、実際に体を触って痛みのある場所を確認します。軽く押していたいのか、ぐっと深く押し込んで痛みがあるのかを確認します。
鍼治療はその痛みの深さを考慮して、鍼を刺入します。
痛みを発生させているのは、筋肉のコリや筋膜にできたしこりですが、鍼を刺すポイントは筋膜上にあります。しばらく鍼を刺したままにしておくとコリやしこりが緩みます。
そして、体を動かしてもらうと後屈したり回旋したりした時の痛みがなくなっています。
こういった治療と自宅でしてもらうストレッチや筋トレを組み合わせて、慢性で頑固な筋筋膜性腰痛症、非特異的腰痛を改善していきます。
罹病期間が長い人ほど治療にかかる期間も長くなりますが、少しずつ楽になっていくにつれ希望が持てるので頑張る気持ちが出てきます。
また、鍼灸治療は自律神経症状にも効果があり、腰痛に加えて様々な問題や体の不調があればそれも同時に治療していきます。
体調がよくなれば、痛みに対する感受性も軽減されてきます。
長期にわたる治療が必要な場合は、担当の鍼灸師とよく話し合って治療方針を決めてください。
「腰痛について知っておいてほしいこと」のシリーズはこれで終わりです。
紹介した筋肉以外にもたくさんの筋肉が腰や臀部にあり、それぞれ障害を起こす可能性があります。
まずは医療機関で骨関節、脊椎や脊髄に異常がないかあっても軽度かを確認してのち、鍼灸治療を受けられたら良いと思います。
鍼灸なかだ治療院のYouTubeチャンネル
多裂筋のストレッチを鍼灸なかだ治療院YouTubeチャンネルで紹介しています。腰の下の方に痛みがある方はご覧ください。
https://youtu.be/IR0Eo1B5Amc
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