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コンシェルジュコラム
鍼灸院のかかり方⑧:治療方針と治療計画【鍼灸なかだ治療院 コラム】
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
「鍼灸院のかかり方」について、以下のコラムを連載してきました。
鍼灸院のかかり方①:病気になったら・・・
鍼灸院のかかり方②:どこの鍼灸院にいく?
鍼灸院のかかり方③:受付では何をするの?
鍼灸院のかかり方④:問診
鍼灸院のかかり方⑤:診察 医学的検査
鍼灸院のかかり方⑥:診察 東洋医学的検査
鍼灸院のかかり方⑦:注意すること、してはいけないこと
今回は”どのくらいで良くなるか?もし良くならないのならどうするか?治療方針と治療計画”について書いてみたいと思います。
鍼灸院の治療方針と治療計画
お話をお伺いし、診察をし、身体の状態を確認し、治療方針を決定し、治療を開始します。
ご存知のように病気にはいろんなものがあります。鍼灸治療で扱う病気についても千差万別の状態があります。同じ病名でも重症なものから軽症なものがあり、初期のもの、長期に渡って慢性化したものなどです。また、病気が一つと限りません。複数の病気が複雑に絡み合ったものもあります。
そういったことを踏まえて、どんな頻度でどのくらいの期間治療を継続したら効果が現れるかを推測します。それには多くの参考書や先輩たちの経験談、自分の臨床経験などを駆使して大まかな予想を立てます。
病気が単一の場合、複数のものに比べて早く改善します。
病気が初期の場合は慢性化した状態より早く改善します。
症状が重い場合でも原因が単純であれば、早く改善します。
原因が複雑だと軽い症状でもなかなか取れずに長期に治療が必要になります。
若年者のほうが高齢者より早く改善します。男女差はあまりないようです。
労働条件、デスクワークか肉体労働かも早期改善が望めるかどうかには関係がありません。肉体的ストレスと精神的ストレスの有無で治療効果が変わります。
どのくらいで良くなるか?
ざっとざっくり乱暴なことを言うと、まず最初は3ヶ月の治療期間を見ておいたほうが良いでしょう。
3ヶ月に何回治療を行うかは、お話したとおり病気のいろいろな条件と治療に必要な回数と生活状況(仕事や家事など)、早く良くなりたいか、または時間がかかってもいいから地道に治したいかなどの希望を勘案して決める必要があります。
治療方針や計画は初診のときに決定して、毎回の治療の際に微調整をし、ある程度の期間を経て見直しを行います。それを繰り返しながら、改善に向かう方向を探っていきます。
病気によっては数回の治療で完治するものもありますが、鍼灸治療に訪れる方の多くは、いろいろな医療機関で十分な改善が見られなかった方です。最後の砦なのか、でもしか医療(鍼でもするか、灸しかないか)なのかはわかりませんが、鍼灸師と患者さん、しっかりと二人三脚で進んでいく必要があります。
もし良くならないのならどうするか?
もし、治療計画に沿って治療し見直しの期間に到達したとき、思っていたほど改善していなかった場合は、正直に鍼灸師にお伝えして下さい。
もしかすると別の病気が隠れているかもしれません。場合によっては専門医療機関への紹介が必要になることもあります。
大切なことはどんな手段を使っても良くなることです。
専門医療機関への紹介状は鍼灸院で作成してお渡しします(実費)ので、それを持って指定された病院を受診して下さい。
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
http://www.ahk-concierge.com/ahk/shinkyu-nakada/