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コンシェルジュコラム
鍼灸なかだ治療院の症例報告 ケース⑬:アタマの鍼、YNSAがすごい!
こんにちは。金沢市松村1丁目の【鍼灸なかだ治療院】の中田 和宏です。
「鍼灸なかだ治療院の症例報告」というテーマで、コラムを連載しております。(今までのコラム↓)
今回は”アタマの鍼、YNSAがすごい!”というテーマで左下肢の神経痛に対する症例をご紹介したいと思います。
ケース⑬:アタマの鍼、YNSAがすごい!
県内において、新型コロナウイルス感染拡大は落ち着きを見せています。
交通量が増え、いろいろなお店が開店するようになりました。
マスクに加え、フェイスシールドや手袋をつけて接客・販売をしている姿を多く見かけるようになりました。
当院でも、フェイスシールドとグローブを使用しています。
6月5日、WHOからマスクの使用を推奨する公式発表がありました。
公共の場での着用を推奨するのは、感染力があるかもしれない飛沫を遮断できると示す新たな研究結果が出たからだそうです。
このマスク、一般市民が使うのは医療用マスクではなく、布製のマスク(いわゆるアベノマスク)の着用をさしており、医療用マスクについては病人とその世話をする人のみが着用すべきだとのことです。
また、マスクは感染リスクを減らす道具の一つであって、マスクをしていれば感染しないということではないと強調しています。
これまでWHOは、健康な人がマスクを着用すべきだと判断する十分な証拠はないと主張していましたが、180度方向転換だとして騒がれています。
日本大勝利、安倍総理の株が上がったかもしれません(笑)。
まだまだ安心できる状態ではありませんので、引き続き、各自が注意を怠ることなく生活をしていきましょう。
Yamamoto New Scalp Acupuncture (YNSA)
さて、以前、頭に鍼をするとからだに起こった痛みが楽になる話をしました。その中でYNSAという治療方法があると紹介しました。
山元式新頭鍼療法です。
宮崎県の山元医師が開発した治療方法で、ヨーロッパや南米、東南アジアなどで広く行われています。
なぜか、日本では広まっていません。
いろいろと広まらない原因があるのでしょう。
大変効果があるのですが。今日はそのお話です。
症例報告:頭鍼療法 40代女性
40歳代の介護職の女性が左下肢痛を訴えて治療に来られました。
お話をお聞きすると腰椎椎間板ヘルニアで病院に通院中だが痛みがひどく、夜も眠れない(夜間痛)、椅子に座っていても痛みが強いと訴えます。
立っているほうがまだましとのこと。
お話を伺っている間、ずっと左足の置き場がないと言って、顔をしかめてからだを動かしていました。
所見をとってみると病院での診断の通り、5番目の神経と1番目の仙骨神経に障害があることが疑われました。
しかし、炎症が強いので通常の神経痛に行う治療をするわけにいきません。
必ず悪くなります。
病院で炎症を抑える治療をしていて、この酷さです。そこでアタマひねって?治療を考えました。
YNSAは腕で診断して、対応する頭皮に鍼をします。
診断は左腰に異常ありと出ました。そこで対応する部位を探って鍼を数本、3mm程度斜めに刺入し、10分休んでもらいました。
やはり痛そうにしていましたが、治療前よりは軽いとのこと。
鍼をとってもう一度診断、やはり左腰に反応が。
再度該当する部位を探って鍼をして10分安静。
この10分間、少しずつ足の痛みが引いて行ったそうで、治療を終了する際に痛みの程度をお聞きしたら、最初の痛みを10としたら3~4に減ったとのこと。
患者さんだけでなく、私もその効果に驚きました。
翌日もう一度同じように鍼をして、その後1週間仕事の都合で来院できず、1週間後に再診。
痛みはあるが日常生活は支障なくできている、夜も眠れているとのことでした。
腰部の炎症はそんなに簡単になくなることはありませんが、ここまで楽になればあとは通常の神経痛の治療で対応できると思います。
私はYNSAの講義と実習を2回しか受講していません。
基本的な治療法しか教えてもらっていませんので、もっと複雑な患者さんだと私にの手に余ることでしょう。
それでも基本的なことだけでこれだけの効果が出るというのは素晴らしいことです。
鍼灸にはいろいろな治療法があります。
病気や患者さんの状態によって、どの治療法が最適なのかはいまだに検討されていません。
新型コロナウイルス感染症の治療法として、いろいろなお薬があって、それぞれどんな時に最も効果があるのかと検討されていることとは大きな隔たりがあります。
もちろん新型コロナウイルス感染症の研究は、急がなければなりません。
しかしながら、鍼灸は明治時代から科学化の研究をしている割には医療のベースに乗ってきていません。
YNSA同様、効果はあるんだけどいろいろな事情があるということなのでしょう。
まずは目の前の患者さんを楽にすることに一生懸命頑張りたいと思います。
当院では終日完全予約制で他の方との接触は極力控え、室内の消毒を徹底して行っています。
受診される際は、お電話(076-267-6989)にてご相談ください。(症例はプライバシー保護のため脚色を加えてありますが、大筋は事実です)
住所:金沢市松村1丁目36番地 マーヴェラス松村1F
電話:076-267-6989
http://www.ahk-concierge.com/ahk/shinkyu-nakada/